< ロッテ 95点 >

 3球団が重複した藤原恭大(外野手)の交渉権を獲得したロッテも成功組だ。

 振り抜いたあとのフォロースルーの大きさやしなやかさは福留孝介(阪神)の全盛期を思わせる。

外野守備に活かせる強肩や実戦でのベース1周14秒台の俊足も、根尾と並んで今指名選手の中でトップランク。安田尚憲と組む将来のラインナップを考えるだけで胸がわくわくする。

 2位の東妻勇輔(投手・日本体育大)は即戦力候補だ。とくにロッテが課題とするリリーフで力を発揮してきた経歴は魅力で、1年目から勝利の方程式に名をつらねる可能性を秘める。勝負球は最速155キロのストレートとスライダーだ。

 3位小島和哉(早稲田大)、5位中村稔弥(亜細亜大)はストレートより投球術や低めに集めるコントロールのよさで打者を翻弄してきた左腕の技巧派。7位松田進(Honda)は社会人になってから強打に磨きがかかった身体能力に特に秀でたアスリートタイプの三塁手で、4位山口航輝(外野手・明桜)、6位古谷拓郎(投手・習志野)、8位土居豪人(投手・松山聖陵)は4、5年後の素質開花を秘める高校生だ。