石川元弁護士の醜悪なその後

2022年10月26日、控訴審初公判が東京高裁で開かれ、即日結審した[12]。12月14日、東京高裁は、禁錮3年、執行猶予5年の有罪とした1審・東京地裁判決を支持し、無罪を主張する被告側の控訴を棄却した[13][14][15]。被告側は1審に続き控訴審でも「アクセルペダルを踏んでいない。暴走は車の不具合が原因だ」と主張した[13][14][15]。しかし、判決はアクセルペダルの裏面にペダルが踏み込まれたまま衝突事故が起きた際に生じる傷痕が残っていたことに着目し、「車の不具合のみで事故が起きたなら傷痕が生じた理由の説明が困難」として、被告がアクセルを踏み込んだと認定した[13]。また、アクセルやブレーキがどう操作されたかを記録するレコーダーのデータが、事故発生前後にアクセルが強く踏まれたことを示していることも踏まえ、車の不具合はなかったと結論付けた[13][15]。

2023年5月15日付で最高裁第3小法廷は石川の上告を棄却した。弁護士法の規定に基づき、禁錮以上の刑の確定により弁護士資格を失う[16]。同年8月8日付で瑞宝重光章返上[17]。

同年、暴走は車の欠陥が原因だったとして、製造元のトヨタ自動車と販売会社に5千万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。石川は7月28日付の訴状で、アクセルを踏んでいないにもかかわらず、車がいきなり発進したと主張。事故で自身もけがをし、100キロを超える暴走で恐怖を覚えたと訴えている。弁護士資格を失ったことも賠償請求の理由に挙げた[18][19]