始皇帝陵の存在は司馬遷による歴史書『史記』や『漢書』など古代中国の歴史書でも言及されており、墓には「侵入者を殺害するための罠」や「大河のような水銀が自動的に流れてくる仕組み」が備わっているというのだ。

墓を開いた瞬間に、どこかに溜め込まれた大量の水銀が一気に流れ出して洪水のように襲いかかってきたり、自動的に巨石や矢が放たれる――数々の伝承が真実だったことを踏まえると、そんな事態も“十分にありえる”というわけだ。
そして実際、学者たちが墓の周囲の土壌に含まれる水銀濃度を調査したところ、通常の100倍もの数値を示したことが判明。2020年に発表された論文では、「“絶対に荒らされない墓”だという古代の記録を裏付けている」とした。
https://web-mu.jp/history/10583/