球団内では岡田では無く平田だった


> ただ、阪神球団内部で新監督に定めていたのは平田勝男2軍監督(63)の昇格だった。6月15日、阪急阪神HD株主総会で株主から質問もあった次期監督像について、谷本修オーナー代行(58=阪神電鉄取締役)が記者団に語った「育成主体で生え抜き中心のチームづくりをできる人」は平田新監督を念頭に置いていた。

 1月31日のキャンプイン前日、矢野燿大監督(53)が今季限りでの退任を表明する異例の事態。球団内部では矢野監督下で進めた育成路線の継承から内部昇格で固め、文書化していた。

 ところが、球団から再三の上申を受けながら、球団トップの藤原氏はなかなか最終決断を下さなかった。球団にとっては親会社の親会社、阪急の影響力が強まっていたのだ。早大後輩でもある岡田氏の監督就任を望むと伝わる角氏を説得する自信がなかったのだろう。