中日の井上一樹2軍監督(52)が6日、昨季までヘッドコーチを務めた阪神が38年ぶりの日本一となったことを受けて、「打倒阪神」にまい進することを誓った。
 3年間袖を通した縦じまのユニホーム。1年の冷却期間があっても指導した選手はほぼ残っている。来季から同じリーグで戦うことへの心のつっかえもあったが、歓喜にわく阪神ナインの姿を見て、それもなくなった。
 「今回の日本一で、僕がドラゴンズのユニホームを着る遠慮がなくなった。こちらは挑戦者としてあなたたちを目標に追い越せで頑張りますよと…。自分の中でけじめがついた日本一だった」
 2020年に当時の矢野燿大監督に招かれて、阪神の1軍打撃コーチに就任。翌年からはヘッドコーチを務めた。「ドラフト戦略、チームのモットーが実を結んだ」と要因を分析するが、昨季までの3年間が日本一の礎になっているはずだ。

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