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ニューバランスはグローブ産業には今後も加入しない。

大谷翔平のためだけに作られたこの特別なグローブは、「ニューバランス」と「ウィルソン(Wilson)」の共同製作により完成した。
ベースは「ウィルソン」のグローブの中で最高級モデルである「A2K」。このシリーズは、他のモデルの3倍の工程が手作業で行われ、「スーパースキン(SuperSkin)」という、普通の革の約半分の重さでありながら約2倍の耐久性を誇る人工合成素材が使われている。

大谷翔平仕様の「A2K」には「スーパースキン」に加えて、「タン プロ ストック セレクト(Tan Pro Stock Select)」という高級レザーが使用された。「ウィルソン」が特許を取得している「ダブルパーム構造(捕球面の革と裏革との間に薄い皮を1枚はり合わせることで捕球面を補強する構造)」になっている。

さらに、大谷の「プレー中にグローブのポジションがずれないようにしたい」という要望に応え、高級なウールを親指と小指部分に使用し、これによりグリップ感が向上した。

NB社は「ショウヘイ以外に我が社のグラブを提供する予定はこれからも一切ない。彼はスペシャルだから作ったんだ」とキッパリ。メジャーで唯一無二の存在となった大谷はグラブもオンリーワンということだ。

 このグラブは米国ウィルソン(W)社の麻生茂明さん(77)によって製作された。麻生氏はメジャーで野球グラブの職人として知られている。

 麻生氏は舞台裏をこう明かす。「大谷選手と1月に東京でお会いし、日本の工場に型、スペックなどを送り、作った物を大谷さんに送り、その後少し修正したグラブを渡しました。
とても気に入っていただき、日本に着いてからはバックパックにグローブを付けた手持ちでの写真などが(メディアで)掲載され、一人うれしく思っておりました」。大谷の行動に感銘を受けたという。