旧ジャニーズ性加害「当事者の会」の男性が死亡 遺族がコメント 「訴えにも事務所からはなんの応答もなく」「性被害のトラウマの再燃とも相まって一層深刻なものになっていました」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ac20defb918c440974e070152ce3ad94be2ab91
14日、死亡した男性の遺族から委任を受けた弁護士が、「遺族の言葉で、経緯とお気持ちをお伝えいたします」として、次の遺族のコメントを発表しました。

 「彼は、2023年 10月 13日未明、自ら命を絶ち逝去いたしました。突然の旅立ちをいまだに信じられず、現実感がなく、私たち家族は呆然とした日々を送っています。
 彼は本年 5月、旧ジャニーズ事務所に電話で、在籍時の 1995年(当時 19歳)にジャニー喜多川から性加害を受けたことを訴えました。事務所の応対者は、在籍確認を行い、『担当者が必ず折り返す』旨を約束しました。しかし、その後 5か月以上、ジャニーズ事務所から連絡は一切ありませんでした。未成年時に受けた性被害の深いトラウマを抱えながらも、『若い人たちによりよい社会を残したい』と、9月に再度の告発もしました。その訴えにも事務所からはなんの応答もなく放置され、彼の焦燥感、悩みは深まっていました。
 また、彼は事務所に対して誹謗中傷への対策も求めていましたが、事務所幹部は会見で『誹謗中傷をやめてください』と呼びかけるのみで、具体的な措置を講じていませんでした。彼は、被害者が自ら対策に取り組まねばならない状況について、『事務所がやるべきことを、なぜ被害者だけが負担を負わなければならないのか』と語っていました。
 彼の心労は、元々抱えてきた性被害のトラウマの再燃とも相まって、一層深刻なものになっていました。そして13日、家族を残したまま、志半ばで自死するに至りました」

弁護士は「今後、我々は残された遺族の代理人として、旧ジャニーズ事務所及びその賠償責任を引き継いだ SMILEーUP.社に対して、真摯で適切な対処を求めてまいります」としています。