・だが、そんなAに心を寄せる一人の女性の存在があった。Aの親友が語る。

「中学時代に同じ塾に通っていたB子です。2人は高校進学後、接点がなくなったのですが、彼女はAに対して、ずっと好意を持ち続けていました。でも、高校入学後のAは勉強一筋、東大一直線だったので、彼女に見向きもしなかった」

 そんなAの態度が軟化したのは、昨年6月頃のことである。B子さんの携帯に電話をしたAは、こんな言葉を投げかけたという。

「結婚を前提にお付き合いしてください」

 唐突な告白にB子さんが面食らっていると、さらにAは言葉を重ねた。

「僕の賢い遺伝子と、あなたの美貌の遺伝子が合わさった子を作りたいです」

 2人の関係を知る前出の親友が、事の顛末を明かす。

「当時は、B子が素っ気ない態度のAに愛想を尽かし、恋愛感情が冷めてきた時期。それなのに、いきなりAに子作りの話をされたB子は、『正直、気持ち悪い』と話していました」