以前はアシックス、デサントと契約していた大谷だが、今年からニューバランスと大型総合契約を結んだ。

かつてアディダスやアンダーアーマーといった米国資本のメーカーが日本でのブランド価値を高めるのに巨人のユニフォーム(現在はナイキ製)を手掛けてきた構図に似ているが、「以前の日本球界で巨人から創出された価値が、大谷選手一人に置き換わったような状況」(同前)にも見える。

「今回のグラブ寄贈はニューバランスにとどまらず、野球関連のスポーツメーカー全体にとっては追い風になる話でしょうが、契約を移行されてしまったアシックスとしては、羨ましくも悔しい思いでいることでしょう」(別のスポーツメーカー営業担当)

 大谷が動けば経済が動く。様々な話が飛び交うのもまた、超一流の証と言えそうだ。