Number 875
羽生結弦の元コーチ 山田真実さんインタビュー

「自己陶酔できるというのでしょうか。最初からすっと自分の世界に入ってしまうので驚きました。
怪我をしたときは悲劇の主人公になりきるし、
私に怒られたときは『あなたに怒られて、 僕は今、ものすごくダメージを受けています』という態度をアピールしてくるんです。
彼の表現が真実なのか演技なのか、見極めるのが大変でした」

「なんでもオーバーな感じ。足を痛めたときには、『痛いんだ、痛いんだ』と。実はたいしたことないのはわかっていて、練習をサボりたくて言ってるんだろうなと。
でも、自己陶酔というか、本当に大けがをした悲劇のヒーローみたいな顔して」

「いま思えば“かわいいな”という感じですが。日本人にはいないタイプで、今度の北京オリンピックでも、その表現力は生かされていましたね」