36人が死亡し32人が重軽傷を負った令和元年7月の京都アニメーション放火殺人事件で、殺人罪などに問われた青葉真司被告(45)の裁判員裁判の第20回公判が4日、京都地裁(増田啓祐裁判長)で開かれ、処罰感情の立証が続いた。被告が盗作を主張する小説コンクールの打ち合わせに参加し、事件で負傷した男性社員が「あなた(被告)の名前は一度も出たことがない」と述べ、盗作の事実を重ねて否定した。


この日は遺族らに加え、一連の公判で初めて負傷者も意見陳述した。男性社員は陳述の中で、打ち合わせで被告の名前が挙がったことはなく「(会議の)参加者の中にあなたの小説を読んだ人はいない」と証言。その上で被告の主張は「思い込みだ」と強調した。