金品を盗む目的で空き家に侵入したとして8月に邸宅侵入と窃盗未遂の疑いで逮捕されたプロ野球ソフトバンクの元選手で兵庫県洲本市の会社役員原田龍哉容疑者(35)=窃盗などの罪で起訴済み=について、兵庫県警捜査3課と南あわじ署などは20日までに、窃盗などの容疑で追送検した。捜査関係者への取材で分かった。

 県警は今年5~8月に淡路島内で計約80件、総額約470万円の被害を裏付けた。県警の調べに原田被告は容疑を認め、「競艇などの遊ぶ金欲しさにやった」と話しているという。

 追送検容疑は7月17日午後、淡路市にある空き家に侵入し、ブランド物のかばんやネックレスなど10点(計約40万円相当)を盗むなどした疑い。

 捜査関係者によると、原田被告は車で島内を回って空き家を探し、マイナスドライバーで窓ガラスを破るなどして侵入。解体業の仕事で廃品を骨董品店に売った経験があり、貴金属の他、掛け軸や仏像なども持ち去っていた疑いがあるという。

 原田被告は洲本市出身で、旧姓が伊奈。夏の甲子園にも出場し、パワフルな打撃から「伊奈ゴジラ」の異名で知られた。2006年のドラフトでソフトバンクに指名されて外野手として入団したが、07年に戦力外通告を受け退団した。

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