ダメ元で依頼したら…鳥山明さんがロゴ制作 愛知・清須市制20周年
毎日新聞 2024/1/23 20:51(最終更新 1/23 21:54) 621文字

23日の記者会見で、鳥山明さんデザインの清須市20周年記念ロゴを紹介する永田純夫市長=同市提供
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 漫画「ドラゴンボール」や「Dr.スランプ」などで知られる愛知県清須市(旧清洲町)出身の漫画家・鳥山明さん(68)が、同市の市制20周年を記念するロゴをデザインした。市ゆかりの戦国武将、織田信長を思わせるキャラクターになっている。

 清須市は2005年7月7日に発足し、25年に20周年を迎える。記念事業を盛り上げようと昨年9月議会でロゴ制作を決定した。市民からの公募も検討したが、「相談だけでも」と昨年10月に出版社の集英社を通して鳥山さんに打診したところ、制作に応じてくれたという。担当職員は「これまで鳥山先生はほとんど自治体の依頼を受けておらず、ダメ元だった」と振り返る。

 完成したロゴは「KIYOSU CITY 20TH ANNIVERSARY 清須市 市制20周年」の文字の隣に、信長を思わせるキャラクターが立っている。市側は信長のデザインを指定したわけではなく、担当職員は「先生の清須市へのイメージを形にしていただいたのではないか」と話す。

 永田純夫市長は23日の記者会見で「鳥山先生にデザインいただき大変光栄。市民の心の財産となるような周年事業を進めたい」と喜んだ。ロゴは今後、ポスターやチラシなどに使用して20周年をアピールする。

 鳥山さんは過去、同市立図書館の「図書館だより」で図書館スタッフのインタビューに答えたこともある。自治体関係のデザインでは、東山動植物園(名古屋市)のコアラ舎のレリーフを手がけている。

https://mainichi.jp/articles/20240123/k00/00m/040/303000c