栃木県那須町の河川敷で会社役員夫妻の遺体が見つかった事件で、警視庁と栃木県警の合同捜査本部が関係先から現金1000万円近くを押収していたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。

【ひと目でわかる】那須2遺体事件の容疑者らの関係性

 
 建設業平山綾拳容疑者(25)=死体損壊容疑で逮捕=が受け取った報酬の一部とみられ、捜査本部は金の流れを詳しく調べている。

 捜査関係者によると、捜査本部は先月30日までに、平山容疑者が関係先に預けていた1000万円近い現金を押収した。

 平山容疑者は4月16日午前3時半ごろ、東京都品川区内で指示役とみられる職業不詳佐々木光容疑者(28)=同容疑で逮捕=と接触し、報酬を受け取ったと説明。「佐々木容疑者から遺体の処理を指示された」「千数百万円の報酬をもらい、飲み仲間2人に分配した」とも供述していた。

 佐々木容疑者が潜伏先の那覇市で逮捕された際、数百万円を所持していたことも判明。「事件とは関係ない自分の金だ」「ある人物から遺体の処理を依頼され平山容疑者に持ち掛けたが、自分は報酬を受け取っていない」という趣旨の話をしており、捜査本部は裏付けを進めている。

 事件は16日朝に発覚した。通報で駆け付けた警察官が、頭部にポリ袋をかぶせられ、焼かれた宝島龍太郎さん(55)と妻幸子さん(56)の遺体を発見。捜査本部は他にも指示役がいるとみて調べている。 
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