医師さん、昔の知り合いってだけでロクに調べもせず6000万(全財産の9割)預けてしまう…

男性は、中村容疑者が製薬会社の営業マンだった25年前に知り合った。その後、大手生命保険会社の営業担当に転職した中村容疑者から勧められ、生命保険に加入した。2022年夏、グランシールドの社長に就いていた中村容疑者から久しぶりに連絡を受け会うと、「資産を増やしませんか」と持ちかけられた。ちょうど満期だった保険を解約し、「家族の将来のために」とトラステール社債など約6000万円分を購入した。

男性は資産の9割を失い、子どもの大学進学費用も消えた。自身も妻も別の仕事を増やして休日も働くが、過度のストレスで不眠や不整脈を発症し、薬が欠かせない。社債購入を相談しなかったため妻との信頼関係も崩れたといい、「今は後悔しかない」と声を震わせた。(小倉貞俊)