宇宙世紀0100年代に入った頃には、フラナガン博士が発見・実用化したサイコミュを稼働させるための『感応波』は、既に科学的解析、および実証が進んでおり、人体の脳からニュートリノに近い性質を持つ「スウェッセム」と名付けられた粒子が発され、体液酵素「スウェッセム・セル」が、『意志』を物理的な人体へと伝導させている事が判明していた。この理論は、大学の研究テーマとして受け入れられるレベルにまで浸透しており、かつてはニュータイプという超能力者のような人々だけが有していた不可思議な直感を、一般人がシステマチックに利用するための研究もそれなりの「分野」となった。