否定的な批評を行うことは容易である。
なぜならば、どんなものでも、じっくりとよく見れば欠点を見付けることは常に可能だからである。
もっぱら欠点に注意を向け、価値あることを無視することはしごく容易なことである。
しかし批評の主たる魅力は、批評されているものよりも批評している者の方が偉く見えることである。
批評することは極めて容易なので、それはしばしば他のいかなる方法によっても人の興味を引くことが出来ない凡庸な輩の避難所となる。