優秀な武将で戦闘に熟練していたが、気品に欠けていた。
身長が低く、醜悪な容貌の持ち主だった。片手には六本の指があった。
眼がとび出ており、支那人のように鬚が少なかった。
極度に淫蕩で、悪徳に汚れ、獣欲に耽溺していた。
抜け目なき策略家であった。
彼は本心を明かさず、偽ることが巧みで、悪知恵に長け、人を欺くことに長じているのを自慢としていた。
ほとんど全ての者を汝(うぬ)、彼奴(きゃつ)呼ばわりした。