福山市の医師、高倉裕征被告(37)は福山市霞町の市道で所有するスポーツカーで直進中、右折してきた軽自動車と衝突した。
この事故で軽自動車に乗っていた当時9歳の女の子が車の外に放り出され全身を強く打つなどして死亡。
軽自動車を運転していた女の子の祖父(当時63歳)も腰の骨を折る大けがをし、歩道を歩いていた男性(当時68歳)も事故に巻き込まれてケガをした。
高倉被告にケガはなかった。

松本英男裁判官は、「指定最高速度の2倍以上の速度で走行させた過失の程度は大きい。当時9歳の被害者を死亡させ、2人に重傷を負わせた結果は重大」とし、実刑の選択も視野に入る事案であると言えなくもない」と指摘。

一方で「軽自動車側にも不注意があった」点をあげ「被告人を直ちに実刑に処することは躊躇される」として、高倉被告に、禁錮3年、執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。