長年「ヒーロー」扱いされてきたコロンブスだが、近年は侵略者や奴隷商人としての側面が知られ、問題視されるようになっている。

コロンブスの一団は、カリブ海の島々の先住民を武力で制圧し、植民地化して奴隷制を導入。

先住民族を虐殺し、女性たちをレイプして性的搾取の人身取引を始めたほか一団が持ち込んだ病気によって多くの人が亡くなったことがわかっている。

アメリカでは10月第2月曜日はコロンブス最初の航海を記念する「コロンブスデー」の祝日になっているが、近年はさまざまな都市がこの祝日を「先住民の日」に置き換えているほか、各地でコロンブスの像が取り除かれてきた。

歴史や人権、先住民族の問題に対する認識が変化する中で、コロンブスに扮した人物が南の島を訪れて、「猿」のように描いた先住民に西洋文化を教え、人力車を引かせる内容のMVは批判的に捉えられている。