クリストファー・コロンブス

ユダヤ人仮説(スペイン語wiki)

コロンブスはセファルディ系ユダヤ人であると主張する歴史家や作家が何人かいる。なかでも、『コロンブスの謎』(The Enigma of Columbus)には、コロンブスが密書の中で記したイニシャルS.A.S.について、セシル・ロス(Cecil Roth)が旧約聖書の軍神の戦士の呼びかけだと解釈している50。一方、バレンシアの作家フアン・アティエンサと歴史家セルソ・ガルシア・デ・ラ・リエガは、スペインのユダヤ人に関する著書の中で、コロンブスが当時の著名なユダヤ人と親密な関係にあり、アブラハム・ザクトのような人物から支援や資金提供(王室への融資という形で)、地図製作のための便宜を図ってもらったことを印象的だと述べている51。
しかし、サルバドール・デ・マダリアガの説53 によれば、コロンブスはジェノヴァ人であったが、彼の祖先は14世紀後半の迫害から逃れてきたカタルーニャのユダヤ人であった。ニト・ベルデラ(Nito Verdera)は、コロンブスはイビサ生まれのユダヤ人であったという説を支持している56。