>>457
慶長の役で捕虜になった李氏朝鮮の官人・姜コウが書いた看羊録に面白いことが書いてある

姜コウは、倭将、倭卒に質問した
「生を好み、死を憎むのは人も生き物も同じくするであろうに、日本人だけが死を楽しみとし、生を憎むのは、一体どうしてなのか」と問うと、

「日本の将官は民衆の利権を独占し、一毛一髪も民衆に属するものはない。だから、将官に身を寄せなければ、衣食の出どころがない。ひとたび将官の家に身を寄せてしまえば、この体も自分の体ではない。少しでも胆力に欠けると見なされてしまったら、どこへ行っても容れられない。佩刀が良くなければ、人間扱いされない。刀傷が顔の面にあれば、勇気がある者と思い禄を得る。耳の後ろにあれば、逃げ回るだけの者と見なされ排斥される。それだから、食に欠いて死ぬよりは、敵に立ち向かって死力を尽くすほうがましである。力戦するのは、実は自分自身のために計ってそうするのであって、何も主(公)のために計ってするのではない。」

戦国時代の日本人はそうしないと生きていけないのかもしれない