自殺統計は、厚生労働省が毎年の自殺対策白書をまとめる際の基礎資料。厚労省は取材に「事実上、自殺の実態を正確に把握できていないことになる」と認めた上で「現在の方法以外に国が自殺事案の分析をする手段はない」とする。

 同様の“自殺の計上漏れ”は、文部科学省が問題行動・不登校調査で公表している「置かれた状況にいじめ問題がある児童生徒の自殺者数」の件数でも起きている。