まず挙げられるのは “不満”の拡散性。この点について川上氏はこう述べている。

「文句でもいいんです。むしろ『ムカつく』『ウザい』『迷惑』という話のほうがいい。なぜかというと、そういう話のほうが、口コミで広まりやすいからです」

あえて不満を残して、それをきっかけに認知を広げる狙いがあるようだ。

さらに川上氏は、「会社がクレームに対して鈍感な体質を作ることが重要」だとも話している。あえてクレームを聞き入れないことで、ほかの“敏感な”会社とは異なる独自のクリエイティビティを確保する。そうして競争相手を減らすことが成功のカギだと見ているよう。