火の玉ストレートで草

私と石丸伸二は同い年(41歳)で地方出身、(恐らく)青春時代暗くてモテなかったのだろう、という部分において、同情と恐怖を覚える。
怖さとは、一歩間違っていたら、私も石丸や石丸の支持者のようになっていたかもしれないという点だ。
具体的な知識はないが、暗かった青春時代を見返したい。承認されたい、注目されたい。でもその実力はない。
だから注目されるためには選挙に出るしかない。私も20代のころ、30過ぎて作家になれなかったら、
地方議会選挙に出馬しようと本気で考えていたころがあった。それしか、合法的に世に出る手段がないのだ。
本当に同族を見ているようで恐怖を感じる。


石丸伸二氏の本を二冊読んだが、高校・大学時代の話はほとんど書かれていない。書かなかったのではなく、書けなかったのだろう。
嫉妬と怨念とルサンチマンに塗れた青春時代から、大人になって今ようやく注目されたときの高揚感と興奮と自意識が満たされている感じ。
あらゆる言動から、彼の虚無が手に取るようにわかる