審査官: 掛けなさい。エリス・ボイド・レディング。君は終身刑で40年 服役してるんだね? もう すっかり更生したかね?

レッド: 更生? さぁ どうですかね。私には それがどういう意味か分かりません。

審査官: 要するに それは君が 再び社会にもどって…。

レッド: 言わせてもらうが 俺にとっちゃ ただの作られた言葉だ。政治家は そうやって言葉を作り あんたたちにスーツを着せ ネクタイをさせ 仕事を与える。
本当に知りたいことは 後悔してるかどうかかね?

審査官: してるかね?

レッド: 1日だってしない日はないね。何も刑務所に入れられたから後悔してるんじゃない。当時の自分を振り返るんだ。
若造だ。恐ろしい罪を犯したバカな若造だ。そいつと話したい。まともになれって言ってやりたい。いろいろ話してやりたい。
でも 無理だ。若造は もういない。残ったのは この年寄りさ。取り返しはつかない。
更生? そんなのは言葉にすぎない。早いところスタンプを押して終わりにしてくれ。こんなことしても時間の無駄だ。
ホントのこと言って俺は どっちでもいいんだ。