K・HIRAYAMA
@HIRAYAMAYUUKAIN
また、鞘巻を拝領するというのは、決して軽い意味を持つものではないのです。尊経閣文庫本には、ただの鞘巻ではなく「のし付」とあることに、誰も注意を払っていません。「熨斗付」とは、『武家名目抄』に「熨斗付と言ふは、金銀の類をのべて、鞘に著せたるをいふ也」とあり、金銀類を薄く延ばして作った板を、鞘などに張り付けた豪華なものです。ハレの日や、自分の身分や財産を誇示する時に身につける特別なものです。