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■待遇のせいか、近年応募する人はほとんどいない。月17万円 生活できず副業や親の支援を受けるケースも

「研修審判」
契約期間は最長で2年。「研修審判」の待遇はシビアだ。報酬は、月17万円の6カ月契約(プロ野球のシーズン中のみの契約)で、「年俸102万円」。
研修審判の収入だけでは生活が厳しいため、副業をしたり、親の支援を受けたりするケースが多い。かつては引退したプロ野球選手がセカンドキャリアとして審判を志すケースも多かったが、待遇のせいか、近年応募する人はほとんどいない。

「育成審判」
「育成審判」の契約期間は最長3年だが、研修審判の時と同じく昇格試験に合格すれば、ついに念願の「本契約」となる。ただ「本契約」になったとしても、1軍の試合に出場するには、まだ長い道のりがある。

「本契約」
「プロ野球選手なら1年目でレギュラーになることもありますが、審判は無理です。審判に最も大切なのは『経験』。いろいろな修羅場を経験し、あらゆるプレーに遭遇し、ジャッジの引き出しを持たないといけません」(山崎さん)
 1軍の試合に出場できるようになっても、最初は月2、3試合ほど。残りの日程は2軍で経験を積む。1軍の試合に定着するまでには、研修・育成の期間を合わせると「最低10年」はかかるという。