どんどんホストに“沼”っていき、1年であっという間に2500万が溶けていきました。

1000万円あった貯金も底をつき、不安だらけの毎日も、「将来、俺が面倒をみる」と結婚を匂わせるホストに本心を語ることはできなかったのです。

ホストは、お金の心配をする彼女に「月800万稼げるよ」と仕事を持ちかけてきました。月800万稼げる仕事というのは“海外出稼ぎ”のこと。つまり“海外で体を売る”ということです。

気付けばホストは海外出稼ぎを斡旋するエージェントと連絡をとっていました。「怖い」、「誰が守ってくれるの」と湧き上がってくる不安。
しかし、結婚する将来をイメージしてしまう中で、「もう行くしかないんだ」と諦めて前に進む選択肢しか彼女には残されていませんでした。

仕事場はマカオのリゾートホテル。

「夕方6時にホテルに入って、朝の5時まで1時間に1回のショーに出ました。アジア系の韓国、日本、タイ、中国、あとエジプトだったり
70人くらいの女性の中で私は日本国旗のマークをつけて、花魁風のパンツがみえるぐらいの衣装を着て、それを見ている客から指名されて部屋に行きます」

しかしマットとベッドがある部屋に行ってみると、あるはずの避妊具はありませんでした。

「その後、待機場所へと戻ると、そこにシャワーはありません。私はトイレに行って30分くらい洗い続けました」

1日に4、5人相手をして、この生活を続けること10日弱。稼いだはずのお金は自分の手元には来ませんでした。

「ホストに行ったんだと思います」と彼女は言いますが、どこに行ったのかはいまだわからないまま。

彼女は最後、私たちに振り絞るように言いました。

「人生を壊された。人生を返して欲しい」

https://news.yahoo.co.jp/articles/1e8633b3d7e75c7aea3f99b02c8d81636d472ff7?page=2