その際には記者がワザと話を聞き違えたふりをしてA子さんに「引っかけの質問」を出したりしたが、A子さんの説明がブレることはなかったという。

 そして、A子さんは実際に部屋の中で松本氏が現れたシーン、飲み会のシーン、ベッドルームで松本氏に性的行為をされたシーンなどを順番に実演した。この時、A子さんは実演を続けながら、時折、涙を浮かべていた。

 そのような証言の「詳細さ」と並んで文春側が主張したのが、証言を裏付ける「周囲の支え」の存在だった。ここではA子さんとともに被害を訴えたB子さんが重要な役割を果たしていた。