まず、日本の骨髄バンクにおいてドナーの死亡例はありません。
ただし、過去に骨髄を採取したり提供したりした後に急性C型肝炎、後腹膜(腹部の背側)や左中殿筋(尻の筋肉の一つ)の血腫といった健康被害が発生したことがあります。
いずれの場合も治療により回復しており、今は通常の生活に戻っています。
採取後の症状では個人差がありますが、大半の人は1~7日程度鈍い痛みが続いたと言います。
まれに、1カ月以上痛む例もあります。
微熱や喉の痛み、吐き気、全身のだるさが出ることもありますが、ほとんどの場合1~2日で軽快します。
通常は3泊4日の入院で採取しますが、上記のような症状により入院期間が延びることもあります。
健康被害が起きた場合の補償制度もあり、これまで腰痛、採取部位の痛み、手足のしびれなどの症状に対し保険が適用されました。
1993年から2017年3月末までに2万例以上の骨髄採取が実施されましたが、入通院保険が適用されたのはこのうち181例、わずか0.8%程度です。  


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