88歳で死去したフランスの俳優、アラン・ドロンさんが生前、愛犬を「自分と一緒に埋葬してほしい」と希望していたものの、動物愛護家らの抗議も受け、遺族が引き続き飼い続けると決めたことが分かった。英紙ガーディアンなどが20日、伝えた。

同紙ウェブ版によると、ドロンさんは10歳のベルジアン・シェパードのオス「ルーボ」を、「子供のように愛しています」と2018年発行の写真週刊誌「パリ・マッチ」のインタビューで答えるほど溺愛していた。ルーボは14年、保護施設から迎えられたが、ドロンさんはインタビューで「私はこれまで50匹の犬を飼ってきたが、この犬だけは特別。私がいないと寂しがる。もし私が彼より先に逝くなら、獣医に一緒に連れて行くよう、頼むつもりだ(中略)彼が私の墓の上で、苦しみながら自ら死ぬより、ましだ」などと持論を語っていた。