「熱い話」で意気投合するのがベスト
――逆に、どんな話に持っていけばいいのでしょうか?

yuuu ズバリ、相手と「熱い話」で意気投合するのがベストです。

 具体的な流れとしては、飲み会の序盤は話をしっかり聞いて、中盤で相手のプライベートに少し踏み込んで話を盛り上げ、最後に熱い話に持っていくのが成功パターンです。

――なぜその順番なんですか?

yuuu それは、飲み会には「モーメント」があるからです。ステップごとに分解していきましょう。

 まず、序盤は緊張感があるので、全体的に少し堅めの雰囲気になり、仕事の話題が中心になることが多いです。ここは、相手の出方をうかがう時間帯なので、話をしっかり傾聴します。

 次に中盤になると、徐々にお酒が入ってくだけた雰囲気になるので、このあたりからはプライベートの話がしやすくなります。

 終盤は全員お酒が回っているので、「○○さんは、今の仕事で実現したい夢って何かありますか」などと尋ねて、熱い話を引き出すタイミングです。

 それで、相手から「俺は今の会社でこれを成し遂げたいんだ」というような話が聞けたら、自分もその熱を受け止めて「とても共感できます」「自分も、実はこんなことがやりたくて、だからこそ御社と一緒にやりたいんです」などと感情をこめた話をするんです。

――何かすごくスムーズな流れですね。

yuuu 最後に熱い話に持ちこむことで、一気に相手との距離を縮めることができます。なぜなら、ビジネスにおいて最も信頼されるのは「熱くていい人」だからです。

 このようにモーメントを意識したコミュニケーションを実践した結果、新たなビジネスチャンスを得たり、クライアントから仕事を獲得したりといった経験を僕は何度もしてきました。

 熱い話を序盤にしてしまうと、相手との温度感にギャップが生まれやすいです。ある程度アルコールが入って、情熱的なトーンでも受け入れられやすい終盤に、熱をこめるのが賢い戦法だと思います。