それにしても、なぜ藤井七段は上座を選んだのか。よく考えればこれ、自然な「一手」だ。昨年の取材時は四段だったから、実際の対局でもほとんどが下座。だが2018年はあっという間に七段へと出世したため、上座を占める姿を見る機会が圧倒的に増えた。今回の選択にはそんな事情があったに違いない。