■チーム最多勝はリリーフ投手

 苦戦の要因は投手陣に尽きる。498失点はリーグワースト。救援の大西広樹がチーム最多の8勝で、先発陣では規定投球回に到達した投手が1人もいない。一本立ちしてほしい高橋奎二は18試合登板で5勝9敗1ホールド、防御率4.24。エース格として長年稼働していた小川泰弘も2勝4敗、防御率5.04とふるわない。先発陣で合格点と言えるのは2年目の吉村貢司郎と新外国人右腕のミゲル・ヤフーレぐらいか。吉村は7勝8敗、防御率3.41。ヤフーレは5勝10敗1ホールド、防御率3.39と大きく負け越しているが、打線の援護に恵まれなかった登板が少なくない。

「先発陣のレベルが低いのが現状です。若手が伸び悩んでいますし、チーム再建に向けて即効性のあるFA補強に動く可能性があります。今年FA権を取得したソフトバンク・石川柊太、阪神・青柳晃洋、ロッテ・西野勇士は権利を行使した場合、獲得を検討することになるでしょう。3投手はヤクルトに移籍すれば、エースとして期待できる実力者です」(スポーツ紙デスク)