「飲めるハンバーグ」食中毒 患者1人がHUSを発症、入院中 船橋

船橋市本町7のシャポー船橋内にある飲食店「将泰庵DINER」で「飲めるハンバーグ」を食べた客の食中毒問題で、船橋市保健所は13日、患者の1人が腸管出血性大腸菌(O157)感染症に伴う溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症したと発表した。現在、市内の医療機関に入院しているが、快方に向かっているという。患者の希望で性別や年齢などは非公表。

 市健康危機対策課によると、この患者は1日に腹痛や血便があり、医療機関を受診してそのまま入院。医療機関の聞き取りで8月27日に同ハンバーグを食べていたことが判明したため、国立感染症研究所に依頼して詳しい検査をしたところ、O157の陽性が判明し、HUSと診断された。

 同問題では、この患者を含む計34人の発症が確認されており、市保健所は調査を継続している。
【HUS】毛細血管障害性溶血性貧血、血小板減少、急性腎不全の三つの症状をもって診断。一般にHUSは腸管出血性大腸菌感染症の患者の約1〜10%に発症し、下痢あるいは発熱出現後4〜10日に発症することが多い。