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Colabo弁護団の神原元弁護士のお言葉

 「どんな悪い奴でも弁護するのが弁護士である」という倫理が適用可能なのは刑事弁護のみである。
 この俺も、殺人事件の弁護を何件も担当している。やむをやまれぬ動機だったり、精神疾患を患ったりしていた。これを弁護するのは殺人そのものを正当化することにはならない。
 他方、民事事件でレイシストの代理をし、いわんや原告として訴訟を起こしてくる弁護士は、レイシズムを正当化しているのだ。
 「どんな悪い奴でも弁護するのが弁護士」というロジックは、時として、悪徳弁護士の隠れ蓑になり得る。
 仮に悪徳な高利貸しから依頼があれば、断る自由が弁護士にはある。借金に苦しむ民衆の側に立つ自由がある。
 その自由を行使しなかった責任を隠蔽するロジックに用いられてはならない。
――弁護士神原元(2021年5月31日)

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