弁護人「鑑定医が青葉さんのことを妄想性障害だと診断したことは聞きましたか」

被告「聞いたと思います」

弁護人「(過去に服役した)刑務所では統合失調症と診断されましたよね」

被告「はい」

弁護人「薬をもらって改善しましたか」

被告「それほど改善しなかったと思います」

弁護人「妄想性障害と診断されてどう思いましたか」

被告「もともと何かを考えたり思い浮かべたりする癖があるので、そう言われたのかなと」

弁護人「青葉さんが確信していることに現実ではないことが含まれているとしたら、どう思いますか」

被告「ちょっと質問の意味がよく分からないのですが」

弁護人「青葉さんの見ている現実と、他の人の見ている現実が違っているとしたら、どう思いますか」

被告「えーっと、それがちょっと、見ている現実が違う? それはないんじゃないか」