牟田口の元に、1962年(昭和37年)になって、インパール作戦当時の第4軍団(英語版)の参謀アーサー・バーカー中佐(最終軍歴は大佐)から手紙が送られてきた。
バーカーの手紙には、既述の通り、ディマプルの攻略とその後のアッサム州への侵攻が可能であったことと、「貴殿(牟田口)の優秀な統率のもとに、日本軍のインド攻略作戦は90%成功しました」との賞賛のことばと、作戦に対するいくつかの質問も書かれていた[160]。
戦後長らく、誰からも耳を傾けられなかった敗軍の将牟田口は、予想もしなかったかつての敵からの高評価によって、不調であった体調も回復して、バーカーと7度にわたって手紙をやり取りした。