ドジャース大谷翔平投手(30)が前人未到の「50本塁打、50盗塁」を達成した際のホームランボールに、2人目の人物が所有権を主張して提訴した。ロサンゼルス・タイムズ電子版が9月30日(日本時間10月1日)、伝えた。

新たに提訴したのはフロリダ州在住のジョセフ・ダビードフさん(32)で、9月27日に同州の裁判所に訴状を提出したという。

大谷が50号本塁打を放ったのは9月19日の敵地マイアミでのマーリンズ戦。この試合で3本塁打を放ち、2本目で50本に到達し「50-50」を達成した。ボールは外野スタンドのファンの間で争奪戦となり、最終的に黒いTシャツを着た男性が奪いボールを手に持ちガッツポーズをする様子が映像にとらえられていた。


ボールは9月27日から米競売ハウス「ゴールディン」で出品され、最初の50万ドル(約7250万円)から日本時間1日現在には120万ドル(約1億7400万円)となっている。出品した黒Tシャツ男性はクリス・ベランスキーさんと報じられている。

このボールを巡っては、マックス・マタスさん(18)ら複数人のグループがボールを無理やり奪われたとして所有権を主張し、すでに提訴したことが報じられていた。ダビードフさんは「50号のボールは最初に自分が獲得し、奪い合いの末に無理やり奪われたと」と主張し同じく提訴。ベランスキーさん、マタスさんらグループ2人、同競売ハウスに対して訴訟を起こし、売却停止と5万ドル(約725万円)を超える損害賠償を求めている。