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情にほだされたと古荒は被害家族に説明してた



原告側の準備書面には、手術から11ヵ月ほどが経った2020年12月、Cさんの家族がB医師、病院の医療安全管理者と面談した際の記録が載っている。
そのときB医師は、A医師が執刀した別の患者で発生した頸髄神経損傷の事故について次のように語っていたという(丸カッコ内は編集部の補足)。

〈脊髄グシャってなった人。それに関して、内部検証で彼が出した文書に、あそこのところは僕(B医師)がやったってことで出してるんです〉

〈(A医師が関係した症例の)何割かには、事実じゃない事も書いたんです。なんでそうなったかというと、A先生がそうしてくれって泣きつかれたから、しゃーなしにそう書いた〉

〈A先生は「僕を守って下さい」の一点張りだったから、僕もそこに情にほだされて、A先生を守ってあげようかなと思って、「ここの手術は僕がやったことにしとくわ」と〉

つまりB医師は、A医師を守るために虚偽の報告書を提出していた、と被害者の家族に語っていたのだ。