2年前、立浪監督に言われた言葉を京田ははっきりと覚えている。「ーお前、変わらんかったな。」、自分の中にある甘えを指揮官に見透かされたような気がした。悔しかった。
そしてこの日、立浪監督最後の試合で放ったタイムリー。それは去り行く監督への餞になった。

試合後、勝負師の顔を解いた立浪監督が京田に駆け寄り言った。「ーお前、変わったな。」
立浪監督の挑戦は幕を閉じたが、京田の戦いはこれからも続く。「監督に恥じない選手になりたい。」京田は笑顔で語った。
新人監督の3年連続最下位は史上4人目、52年ぶりの記録だ。