笠松競馬の元騎手ら「当たってしまう馬券」購入

内部情報、チラシの裏に書いて渡した


 装鞍所エリアでは検量室、騎手控室、食堂などがあり、調整ルームも隣接。レースの前後には騎手、調教師、厩務員らの出入りが多い。
騎手はレース開催中、前日から最終日まで調整ルームに缶詰めになるが、不正防止のため、携帯電話などの持ち込みはできない。
外部とのメールなどでの連絡が遮断されるはずだが、競馬組合のチェックは甘かった。

 元騎手3人は自身が騎乗するレース前などに「馬の調子が悪い。勝負にならない」などの内部情報を交換。
馬券の買い目を決め、チラシの裏に書いて、購入する元調教師に渡していた。
元調教師はインターネット投票で馬券を購入したという。

 各調教師は装鞍所エリアへ携帯電話を持ち込めた。
通常は厩舎から移動する管理馬の様子をチェックしたり、
馬主ら関係者との連絡用に使用するが、元調教師はエリア内を動き回りながら不正な情報を得て、
馬券購入サイトで投票することもできた。

ネット投票なら1分もあれば購入できてしまい、
元騎手もレースの合間などに購入は可能だった。