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兵庫知事の言動は「指導の範囲を越えている」 県職員が証言 百条委

兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題で30日、告発内容の真偽を調査する県議会の調査特別委員会(百条委員会)で県職員4人への証人尋問があった。
主にパワハラ疑惑についての質疑で、斎藤知事への証人尋問に先立ち行われた。このうち、野北浩三東播磨県民局長と、杉浦正彦兵庫県まちづくり技術センター理事長への証人尋問は公開され、斎藤知事の言動が指導の範囲を越えている旨の証言をした。
告発文書では、斎藤知事が昨年11月、出張先の県立考古博物館(播磨町)のエントランスから20メートルほど手前で車から降ろされて歩かされたことに対し、職員らを怒鳴り散らしたと指摘されている。
この指摘に対し、野北県民局長はエントランスの手前は、車止めが設置してある車の進入禁止区間だったと説明。「非常に強い調子で叱責されて、想定外だったのでちょっと頭の中が白くなった。社会通念上、必要な範囲(の指導)だとは思いません」と証言した。斎藤知事はこれまで、「関係者をお待たせするわけにはいかない思いから、円滑な動線の確保を図るべきではなかったのかという趣旨の発言を行ったのが事実」と述べていた。
杉浦理事長は、斎藤知事が就任する前から進んでいた事業について報道されると、斎藤知事から呼び出され、「意思決定を県としてしてないことを先に出すのはよくない」と声を荒らげて机をたたかれたことがあった、と証言した。杉浦理事長はこの行為について、「机をたたくことは指導として必要がない」と話した。(島脇健史、石田貴子)