私は中山秀征が嫌いである。何故嫌いなのか、嫌う私に問題があるのか、中山秀征とは何なのか、とおそらく中山秀征のことをこれほど真剣に考えた人間はいないだろうというくらい考えている。
嫌いなのに、ジレンマである。こうやってネタにするたび顔も彫んなきゃならないし。そして、私がどう思おうともヒデちゃんは人気者なのである。
そこで私は、中山秀征は「中山秀征系タレント」の中において抜群の「中山秀征的才能」の持ち主である。という解釈で、中山秀征の構造的存在を解釈することにした。
いまや、生ぬるいバラエティには欠かせない「ヒデ系タレント」の中で、中山秀征はダントツなのである。二位が森脇健児なのか山田雅人なのかはたまた川合俊一なのかさえも周回遅れなんでよくわからない。
バラエティ番組の生ぬるさと、中山秀征の生ぬるさは寸分違わず合致している。ある意味「時代に選ばれた男」とも言える。もう何も考えず、その独走ぶりを見守ろう。何も考えはしないけれど、眉間にシワが寄るのだけは許して欲しい。