スポンサーシップのデータ分析会社『SponsorUnited』の創設者兼CEOのボブ・リンチ氏によると、ドジャースは大谷加入後、前期比で約7500万ドル(約114億円)のスポンサー収入増を実現させたという。これにはグッズやチケットの売り上げが含まれていないため、単純にスポンサー収入の増加分だけで大谷の1年あたりの年俸7000万ドル(約106億円)を上回ったという計算だ。

また、リンチ氏は大谷が年俸の大部分を後払いにしており、今季は200万ドル(約3億円)しか受け取っていないため、37倍以上のリターンがあったと“大谷効果”を強調。同球団オーナー「Guggenheim Baseball Management」の、現時点での利益を確保しながら、長年にわたりキャッシュフローを堅調に維持しようとする手腕を評価した。

リンチ氏は「要するに、大谷の7億ドルの契約は、紙の上では巨額に見えるかもしれないが、それを分解してみると、スポーツビジネス史上最高の決定と言えるだろう」と結んだ。