インターネット上で活躍するバーチャルユーチューバー(Vチューバー)を巡り、デザインなどの修正作業をクリエイターに無償で行わせたとして、
公正取引委員会は25日、東証グロース上場の動画配信会社「カバー」(東京都港区)に下請法違反(やり直しの禁止)で再発防止を勧告した。

発表によると、同社は2022年4月〜昨年12月、
Vチューバーのデザイン製作を委託する23事業者に対し、
キャラクターの絵柄や動き方を変更するよう不当に要求した。
事業者側は、発注書に従って製品を納入していたが、
「もっと髪の動きを滑らかに」「体形のバランスが悪い」などと、
計243回のやり直しを命じられたという。
同社は追加の作業代を事業者側に一切支払っていなかった。