元アスリート出身であることを売りにしたAV女優は数多い。しかし、それでも彼女のキャリアは圧倒的だ。ジュニア世界大会での個人メドレー2冠、東京五輪で銀メダルを獲得した米国のA.Walshを現役時代に完封……。つい最近まで国内上位選手として、世界を相手に渡り合ってきた新海咲のAVデビュー。転向は界隈に強烈なインパクトを与えた

――AV女優という道を選んで自ら行動されたんですね。ただ、他業種で功績を残してきた人がAV女優としてデビューした際に「AV堕ち」という言葉で非難されることもあると思います。そういった反応についてはどう思いますか?

新海 そうですね。「AV堕ち」とか「親がかわいそう」とか「あいつには無理やろ」とか「これからどうやって生きていくん?」みたいな。いろんな言葉を見聞きしたり、投げかけられたりします。

新海 そもそも、AV女優としての活動って、売上が良ければいいのか、知名度が上がればいいのか……。いろんな尺度があるじゃないですか。だから周りから何を言われても「何も知らんやん」っていう感じですかね。こっちの理想としていることと、あなた達が理想として規定していることは違うからみたいな。

――やっぱり、ネガティブな言葉を投げかけてくる人は多いんですね。

新海 本名が割れている身だから、どこに行ってもダメだとか、どんな仕事もできないとか言われることが多いんですけど、別に普通の企業に勤めようと思っているわけではないし、自分なりに今後の考えはあります。そもそも、自分でAV女優をしたいと思わなくなるときだってあると思うんですよね。別の道が魅力的に見えることはあるじゃないですか、人って。