被害を訴える女性:未来ある選手がハラスメントやいじめなどで悩まなくても良い環境を作るのに誰かが声を上げないと始まらない。

被害を訴えたのは、日本競輪選手会に所属する30代の選手の女性。
■先輩選手からキスや性行為などのセクハラ被害を受けたと訴える

女性は2021年10月、当時所属していた兵庫支部の選手の男性(当時40代)から、キスをされ、ホテルで性行為などのセクハラ被害を受けたという。

被害について女性は選手会に相談し、男性への聞き取りが行われたが、選手会はことし1月、ハラスメントにあたるかは判断できないと女性に説明したということだ。

被害を訴える女性:裁判をしてから、白黒つけてからじゃないと(処分などは)出来ないと言われて。何のために定款の中にハラスメントの規定が入っているのですかと。
■PTSDと診断「そんなに簡単に復帰なんてできない」

女性は被害を受けた後、PTSD=心的外傷後ストレス障害と診断され、レースの欠場を余儀なくされる状況になった。

被害を訴える女性:そんなに簡単に復帰なんてできないし、病気も全然治らないし。(男性は)『俺は悪くない、俺ははめられたんだ』と話しているとばかり耳に入ってきて。どうしたらいいのか今でもわかりません。

女性は選手会に対し、実態調査やハラスメントを防ぐ研修などを行うように求めた。
■「ハラスメントではない」と選手会

一方で選手の男性は代理人に対し、キスやホテルに行った事実は認めているものの、「強要していない」という趣旨の説明をしているという。

選手会は「調査の上でハラスメントではないと判断していた」とコメントしている。