西武は30日、ヘスス・アギラー内野手と来季の契約を結ばないこととしたと発表した。大砲と期待され、今季から西武に加わったが2本塁打と結果を残せなかった。これに伴い西武ファンの間では中日を退団したダヤン・ビシエド内野手について「まじで獲ろうぜ」といった獲得を望む声が急浮上している。

34歳のアギラーは、ブルワーズ時代の2018年に米球宴とホームランダービーにも出場するなど35本塁打をマーク。メジャー通算114本塁打の実績とともに鳴物入りで西武に加入し、開幕「4番・一塁」も任されたが30試合の出場で打率.204、2本塁打、10打点に終わった。右足首の怪我などもあり5月8日に出場選手登録から外れて以降、1軍に復帰することはなかった。

 アギラーの退団で、西武ファンの間で一気に注目の存在となっているのが今季限りで中日を退団したビシエドだ。2016年に中日入団した35歳は2018年に打率.348、178安打で両タイトルを獲得。一塁手部門でベストナインに2度(2018、2019年)、ゴールデングラブ賞に2度(2020、2021年)輝いた。2023年に国内FA権の取得条件を満たし、今季は日本選手扱いとなった。

 今季は出場機会に恵まれず、15試合で打率.209(43打数9安打)、1本塁打、2打点。5月16日に1軍登録されるも6月9日に抹消となり、そのままシーズンを終えた。一方で2軍では72試合で打率.300(223打数67安打)、8本塁打、OPS.859をマークした。NPB通算958試合に出場して打率.287、139本塁打、549打点を記録している。